【2026年最新】V2H対応車種一覧!国内・海外メーカー別の対応状況・バッテリー容量・車種選びのポイントを徹底解説
「V2H(Vehicle to Home)を導入したいけど、自分のEVは対応しているの?」「どの車を買えばV2Hが使えるの?」という疑問を持つ方が増えています。
V2Hはすべての電気自動車・PHEVで使えるわけではなく、対応する充電規格が必要です。2026年最新の国内・海外メーカー別の対応車種一覧・バッテリー容量・停電時間シミュレーション・車種選びのポイントを徹底解説します。
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目次
V2Hに対応できる車の条件:すべてのEVが使えるわけではない

V2H機器を設置しても、EV・PHEVの車種によっては接続できない場合があります。V2Hに対応するための条件をまず理解しておきましょう。
V2Hに対応するには急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」への対応が必須
V2H機器(充放電ユニット)とEVの接続には「CHAdeMO(チャデモ)」という急速充電規格に対応していることが必須です。CHAdeMOは日本が主導して開発した充放電規格で、V2H(車から家への放電)にも対応しています。
CHAdeMOポートが搭載されていないEVはV2H機器と物理的に接続できません。自分のEVにCHAdeMOポートがあるかどうかは、車のカタログ・マニュアル・メーカー公式サイトで確認できます。急速充電ポートは車体の前部または後部に専用のコネクタ形状で設置されています。
CHAdeMOポートがある車でも、V2H放電(車から家への給電)に対応しているかはさらに別の確認が必要です。急速充電はできてもV2H放電には対応していない旧型モデルが一部存在します。
CHAdeMO vs CCS(欧米規格)の違い:海外EV購入前に必ず確認が必要
欧米のEVメーカーは「CCS(Combined Charging System)」と呼ばれる充電規格を採用しているモデルが多くあります。CCSはCHAdeMOとは異なる形状・仕様のコネクタで、現時点のV2H機器はCHAdeMOにのみ対応しており、CCSへの対応はほとんどありません。
したがって「BMW・アウディ・ポルシェ・フォルクスワーゲンなどの欧州製EV」はCCS規格が主流のため、現状ではV2Hに接続できないモデルがほとんどです。海外製EVの購入を検討している場合は、そのモデルがCHAdeMOに対応しているかを必ず事前確認してください。
同じ車種でも年式・グレード・ソフトウェアバージョンで対応状況が変わるケースがある
同じ車種名でも、製造年式・グレード・マイナーチェンジのタイミングによってV2H対応状況が異なることがあります。特に2020年以前に製造された旧型モデルでは、CHAdeMOポートはあってもV2H放電に対応していない場合があります。
また、V2H機器メーカーが「動作確認済み」として公開しているホワイトリストに掲載されていない年式・グレードは保証対象外になります。中古EVを購入してV2Hと接続したい場合は、事前にV2H機器メーカーへの確認が必須です。
国内メーカーのV2H対応車種一覧【2026年最新】

日本国内の主要メーカーのV2H対応車種を解説します。車種ごとのバッテリー容量・航続距離・V2H放電可能量の目安も合わせて確認しましょう。対応状況は年式・グレードによって変わる場合があるため、最新情報は各V2H機器メーカーのホワイトリストで確認してください。
日産:最も豊富な対応車種・リーフ(40/62kWh)・サクラ・アリア・e-NV200・クリッパーEV
日産は国内で最も多くのV2H対応車種を展開しているメーカーです。V2H(CHAdeMO放電)の実績が最も豊富で、V2H機器メーカーとの互換性確認も進んでいます。
【日産リーフ】
バッテリー容量40kWh(標準)・62kWh(e+)。航続距離: 40kWhで約322km・62kWhで約458km。V2Hシステムとの相性が最も確立されており、2012年のV2H世界初製品化時からの対応車種です。現在も国内で最多V2H設置実績を誇ります。
【日産サクラ】
バッテリー容量20kWh。航続距離: 約180km。軽EVとして登場し、コンパクトサイズでCHAdeMO対応・V2H放電可能。小容量ながら1.5〜2日分の家庭電力を賄えます。
【日産アリア】
バッテリー容量65.6kWh(B6)・90kWh(B9)。航続距離: 約470km(B6)・約610km(B9)。大容量バッテリーで停電時の長期対応力が高いです。B9モデルなら10日分以上の停電対応が可能です。
【e-NV200 / クリッパーEV】
バン・トラック型の商用EV。V2H対応で業務用途と防災を兼ねた設置が可能です。
トヨタ:プリウスPHEV・bZ4X・アルファード/ヴェルファイアPHEV・クラウン各種・MIRAI(FCEV)
トヨタも多くのV2H対応車種を展開しています。PHEVモデルはバッテリー容量が小さいながらも、ガソリンエンジンとの組み合わせで長期停電対策が可能です。
【トヨタbZ4X】
バッテリー容量71.4kWh。航続距離: 約559km(FWD)。大容量EVでV2H対応。SUBARUソルテラとは兄弟車。8日分以上の停電対応が可能です。
【プリウスPHEV】
バッテリー容量8.8kWh(2代目)・13.6kWh(3代目以降)。PHEVなのでバッテリーは小容量ですが、ガソリン発電継続が強みです。V2H放電量はEVに劣りますが長期停電対策としての価値があります。
【アルファードPHEV・ヴェルファイアPHEV】
バッテリー容量18.1kWh。大型ミニバンでの非常用電源として注目されています。
【クラウンPHEV / クラウンクロスオーバーPHEV】
バッテリー容量18.1kWh。セダン・クロスオーバータイプの高級セダンでV2H対応。
【MIRAI(FCEV)】
水素燃料電池車として唯一V2H対応。水素を補給し続ける限り発電を継続でき、長期停電対策として最高の非常用電源になります。ただし水素ステーションの利用条件があります。
三菱:アウトランダーPHEV・エクリプスクロスPHEV・eKクロスEV・ミニキャブEV
三菱はPHEVの先駆けとして、V2H対応のPHEVを豊富に展開しています。
【三菱アウトランダーPHEV】
バッテリー容量20kWh。PHEVとしては最大クラスの容量で、ガソリン発電との組み合わせで長期停電対策に非常に強いです。PHEVのV2H対応車種として最も人気が高い1台です。
【三菱エクリプスクロスPHEV】
バッテリー容量13.8kWh。コンパクトSUVでV2H対応。
【三菱eKクロスEV】
バッテリー容量20kWh。日産サクラの兄弟車でV2H対応。軽EV。
【三菱ミニキャブEV】
バッテリー容量16kWh。軽商用バンでV2H対応。業務用途の方に向いています。
マツダ:MX-30 EV・MX-30 Rotary-EV・CX-60 PHEV・CX-80 PHEV
【マツダMX-30 EV】バッテリー容量35.5kWh。CHAdeMO対応でV2H放電可能。コンパクトなデザインが特徴です。
【マツダMX-30 Rotary-EV】バッテリー容量17.8kWh。世界初のロータリーエンジン発電機搭載のPHEV。PHEVとしてガソリン発電継続も可能です。
【マツダCX-60 PHEV / CX-80 PHEV】バッテリー容量17.8kWh。大型SUVにV2H放電機能を搭載。マツダの上位SUVラインナップです。
ホンダ:N-VAN e:・Honda e(生産終了)
【ホンダN-VAN e:】
バッテリー容量29.6kWh。ホンダの軽商用バン型EVとして登場し、CHAdeMO対応でV2H放電が可能です。プロパイロット機能などの装備も充実しています。
【Honda e(生産終了)】
バッテリー容量35.5kWh。2024年に生産終了しましたが中古市場では流通しており、CHAdeMO対応でV2H使用可能です。中古で購入する場合は年式と動作確認済みリストで確認してください。
SUBARU:ソルテラ(トヨタbZ4Xの兄弟車)
【SUBARUソルテラ】
バッテリー容量71.4kWh。トヨタbZ4Xの兄弟車で、同等のV2H対応能力を持ちます。航続距離は約487km(AWD)。大容量で停電時の長期対応力が高いです。
レクサス:RZ450e/RZ300e・UX300e・NX450h+・RX450h+
【レクサスRZ450e / RZ300e】
バッテリー容量71.4kWh。トヨタbZ4Xの高級版と言えるレクサス初の量産BEV。V2H対応でプレミアムな停電対策ができます。
【レクサスUX300e】
バッテリー容量54.3kWh。コンパクトSUVながら大容量バッテリーでV2H対応。
【レクサスNX450h+】
バッテリー容量18.1kWh(PHEV)。PHEVとしてガソリン発電継続可能。高級PHEVでのV2H対応車種です。
【レクサスRX450h+】
バッテリー容量18.1kWh(PHEV)。大型高級SUVでのV2H対応。
車種別バッテリー容量早見表:停電時使用可能時間の目安を一覧化
各車種のバッテリー容量と停電時間の目安(1日8kWh使用・V2H変換効率90%で計算)は後述のシミュレーション一覧を参照してください。
海外メーカーのV2H対応車種一覧【2026年最新】

近年、海外製EVも日本市場でのシェアを拡大しています。CHAdeMO対応の有無でV2H使用可否が決まります。2026年時点の各社の対応状況を解説します。
BYD:ATTO 3・DOLPHIN・SEALION 7・日本市場向けモデルはCHAdeMO対応が進む
中国最大のEVメーカーBYDは日本市場への本格進出を進めており、日本向けモデルにCHAdeMOポートを搭載してV2H対応を積極的に推進しています。
【BYD ATTO 3】
バッテリー容量58.56kWh(スタンダード)・60.48kWh(ロングレンジ)。航続距離: 約470km(ロングレンジ)。日本市場向けにCHAdeMO対応。V2H機器との接続確認も進んでいます。停電時に約6.5日分の電力を確保できる大容量です。
【BYD DOLPHIN】
バッテリー容量44.9kWh(ロングレンジ)。コンパクトEVとして登場し、日本市場向けはCHAdeMO搭載。手頃な価格帯でV2Hを検討している方に向いています。
【BYD SEALION 7】
バッテリー容量82.56kWh(ロングレンジ)。大型SUVとして2024年に日本展開。大容量バッテリーで約9日以上の停電対応が期待できます。日本市場向けにCHAdeMO対応が確認されています。
ヒョンデ(Hyundai):IONIQ 5・KONA・INSTER・V2L(コンセント外部給電)にも対応
韓国のヒョンデは日本市場に再参入し、CHAdeMO対応のEVを展開しています。ヒョンデのEVはV2Hに加えてV2L(Vehicle to Load:コンセントから外部機器へ直接給電できる機能)も搭載しており、EV単体でも外出先で電化製品を使える利便性があります。
【IONIQ 5】
バッテリー容量72.6kWh(ロングレンジ)。日本市場向けはCHAdeMO対応でV2H放電可能。V2L対応で車内・車外での給電も可能。停電時に約8日分の電力を確保できます。
【KONA electric】
バッテリー容量48.4kWh。コンパクトSUVで日本向けCHAdeMO対応。
【INSTER】
ヒョンデの新型コンパクトEV。CHAdeMO対応・V2H対応状況は最新のホワイトリストで確認してください。
メルセデスベンツ:EQシリーズ(EQS・EQE・EQA・EQB)がV2H対応
メルセデスベンツのEVシリーズの一部は日本市場向けにCHAdeMO対応モデルが展開されています。EQS・EQE・EQA・EQBなどのEQシリーズでCHAdeMOポートが搭載されているモデルはV2H対応が可能です。
ただし全グレード・全年式がCHAdeMO対応しているわけではありません。購入前に必ず対象モデルのCHAdeMO対応を確認し、V2H機器メーカーのホワイトリストでの接続確認済み情報もチェックしてください。
MINI:COOPER E/SE・ACEMAN E/SE・オムロン製マルチV2Xシステムでの対応事例
MINIのEVモデル(COOPER E・COOPER SE・ACEMAN E・ACEMAN SE)は日本市場向けにCHAdeMO対応が進んでいます。特にオムロンが開発する「マルチV2Xシステム」との接続確認事例が報告されています。
MINI EVは欧州では一般的にCCSを採用していますが、日本市場向けモデルではCHAdeMOコネクタが搭載されているケースがあります。購入時に確認が必要です。
テスラは独自規格(North American Charging Standard)のため現時点でV2H非対応
テスラは自社独自の充電規格NACS(North American Charging Standard)を採用しており、CHAdeMO規格に対応していないため現時点でV2Hに接続できません。
テスラ用のCHAdeMOアダプターは急速充電(充電のみ)には使用できますが、V2H放電には対応していません。テスラを所有している場合はV2H設置はできない点をご注意ください。
V2H機器メーカーと車種の「ホワイトリスト」確認が必須な理由

V2H対応車種の一般的な情報だけを確認しても不十分です。V2H機器メーカーが公開する「動作確認済み車種リスト(ホワイトリスト)」の確認が必須な理由と確認方法を解説します。
V2H機器メーカーは対応確認済み車種(ホワイトリスト)を公式サイトで公開している
V2H機器メーカー(ニチコン・オムロン・パナソニック等)は、それぞれの機器で動作確認が取れた車種・年式・グレードを「対応車種リスト(ホワイトリスト)」として公式サイトで公開しています。
このリストに掲載されていない車種・年式・グレードとの組み合わせは「動作保証対象外」となります。接続は物理的に可能でも、正常に充放電が行われない・エラーが頻発する・機器が故障するなどのリスクがあります。自分のEVとV2H機器の組み合わせが対応リストに掲載されているかを必ず確認してから購入・設置してください。
ニチコンのホワイトリストの確認方法:機種別・車種別・年式別に確認できる
ニチコン(国内V2Hシェア約90%)は公式サイト)でEV・PHEVの対応車種一覧を公開しています。V2H機器の機種別に対応車種・年式を確認できます。
検索の手順は、
①ニチコン公式サイトのV2H対応車種ページにアクセス
②使用予定のV2H機種を選択
③自分のEVのメーカー・車種名・年式を選択して確認
という流れです。機種によって対応車種が異なるため、V2H機器と車種を同時に選択して確認することが重要です。
オムロンのホワイトリストの確認方法:マルチV2Xシステムの対応車種の調べ方
オムロンも「マルチV2Xシステム」の対応車種リストを公式サイトで公開しています。オムロン製V2H機器を検討している場合は、オムロンの公式サイトで対応車種を確認してください。
オムロンのマルチV2Xシステムは一部の海外製EVとの接続確認も進めており、MINIや特定の欧州製EVとの接続事例が公開されています。既存の太陽光発電システムとの組み合わせ事例も豊富です。
リストにない組み合わせは動作保証対象外:V2H購入前に必ず確認する手順
ホワイトリストで確認すべき具体的な手順は以下の通りです。
①所有または購入予定のEVのメーカー・車種名・年式・グレード・型式を把握する。
②検討しているV2H機器メーカーの公式サイトを開き、対応車種リストを確認する。
③自分のEV情報でリストに掲載されているか確認する。
④リストにない場合は当該メーカーのお客様サポートに問い合わせる(新型車・最新年式は随時追加される場合があります)。
⑤対応確認が取れた組み合わせで購入・設置を進める。
この手順を必ず購入前に行ってください。施工業者にも「自分のEVでこのV2H機種は動作確認済みか」を確認依頼しましょう。
関連ページ:【2026年最新】太陽光発電・蓄電池の補助金一覧 | 国・自治体の制度と申請のポイントを解説
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バッテリー容量から考える車種選び

V2Hの防災活用度はEV・PHEVのバッテリー容量で大きく左右されます。目的に合わせたバッテリー容量の選び方を解説します。
一般家庭の1日の電気使用量から容量を選ぶ
4人世帯の1日の平均電気使用量は約8.7kWh(資源エネルギー庁データ)です。V2H経由での放電はパワコンの変換効率(約90%)によってロスが発生するため、実際に取り出せる電力量はバッテリー容量×90%が目安になります。
「停電時に何日分の電力をEVで賄いたいか」を決めることで、必要なバッテリー容量の目安が見えます。1日分なら約9〜10kWh以上、3日分なら約27〜30kWh以上のバッテリーが必要です。
20kWh前後(サクラ・eKクロスEV等):約1.5〜2日分・普段使い重視の方向け
バッテリー容量20kWh前後の軽EV・コンパクトEVは、通勤・買い物など日常の普段使いに最適化された車種です。V2Hでの停電対応は1.5〜2.3日分程度(1日8kWh使用・変換効率90%で計算)になります。
「V2Hの防災機能はおまけ程度・毎日の経済性を重視したい」という方や、コンパクトな車が必要な都市生活者に向いています。価格帯も比較的リーズナブルです。
40〜62kWh(リーフ・bZ4X・ATTO 3等):約3〜4日分・バランス重視の方向け
バッテリー容量40〜62kWhクラスは、普段の走行距離と停電対策のバランスが取れた容量帯です。日産リーフ40kWhで約4.5日分・62kWhで約7日分・BYD ATTO 3の58.56kWhで約6.5日分の停電対応が可能です。
通勤距離が20〜50km程度・停電時に3〜7日分の電力を確保したい・EVの選択肢の幅が広い(国内外の様々な車種から選べる)という方に特におすすめのレンジです。現在V2Hを導入している家庭で最も多い容量帯でもあります。
60kWh以上(アリア90kWh・IONIQ 5等):4日以上・二世帯住宅・徹底した防災対策向け
バッテリー容量60kWh以上の大容量EVは停電対応力が格段に高まります。日産アリア90kWhで約10日分・トヨタbZ4X 71.4kWhで約8日分・IONIQ 5 72.6kWhで約8日分の停電対応が可能です。
二世帯住宅・電力消費が多い家庭・徹底した防災対策を重視する方・太陽光発電と組み合わせて電力の自給自足を目指す方に向いています。大容量ゆえにEV自体の車両価格も高くなる傾向がありますが、補助金を最大活用することで実質負担を抑えられます。
PHEVはバッテリー容量が小さいがガソリンで発電継続できるため長期停電に強い
PHEVはEVより搭載バッテリー容量が小さい(8〜20kWh程度)ですが、ガソリンを補給することでエンジン発電を継続できるという独自の強みがあります。ガソリン満タン(約50〜60L)の状態であれば停電が長引いても逐次給電を続けられます。純粋な停電対応力(継続性)という点ではPHEVが最強です。
EV vs PHEVの選び方:V2H活用の目的で判断が変わる

V2Hと組み合わせる車の種類として「EV(純電気自動車)」か「PHEV(プラグインハイブリッド)」かの選択は、V2H活用の目的・ライフスタイル・予算によって変わります。
EV(純電気自動車)の特徴
EVはガソリンエンジンを持たない純電気自動車です。走行に必要なすべてのエネルギーを電気でまかなうため、燃料代がかからず環境負荷が低いです。V2Hとの組み合わせでは大容量バッテリー(40〜90kWh)を家庭の蓄電池として活用できます。
デメリットとしては、バッテリーが空になると充電が必要なため、長期停電中に充電できなくなると電力が枯渇します。太陽光発電と組み合わせれば昼間に充電しながら夜間に放電するサイクルが可能になり、この弱点を補えます。
PHEV(プラグインハイブリッド)の特徴
PHEVはEV走行とガソリン走行の両方ができるハイブリッド車です。バッテリー容量は8〜20kWh程度とEVより小さいですが、ガソリンでエンジンを動かして充電・発電できるため電力が枯渇しません。長期停電中でもガソリンを補給し続けることでV2H給電を継続できます。
「停電が数日以上続くリスクに備えたい」「ガソリンスタンドが近くにある」「EVの航続距離に不安がある」という方にはPHEVが優れた選択肢です。アウトランダーPHEV・三菱系PHEV・トヨタ系PHEV・マツダPHEVが代表格です。
V2H目的での選び方
【節電・電気代削減メインなら】
大容量EVがおすすめです。深夜電力でEVを充電し昼間に放電するピークシフト効果は容量が大きいほど高まります。太陽光との自家消費率向上にも大容量が有利です。
【防災・長期停電対策メインなら】
PHEVまたは大容量EVが向いています。太陽光発電がある場合は大容量EVで十分ですが、太陽光がない環境では万一の長期停電に備えてPHEVの発電継続能力が頼りになります。
バッテリー保証期間の確認
V2Hでの充放電を繰り返すとEVのバッテリーが劣化する可能性があります。購入前にメーカーのバッテリー保証(一般的に8〜10年・16万km・容量70%保証等)の内容を確認しましょう。V2H使用がバッテリー保証に影響するかもメーカーへ確認してください。
関連ページ:蓄電池の仕組みは?太陽光発電との併用メリット・充放電の原理・種類別の違いを解説
車種別停電対応時間シミュレーション

主要なV2H対応車種の停電対応時間を試算します。「EVで何日分の停電を乗り越えられるか」の目安として参考にしてください。
試算条件:1日の電気使用量8kWh・V2H変換効率90%で計算
試算条件:1日の家庭の電気使用量を8kWh(4人世帯の平均約8.7kWhを節電考慮して8kWh)、V2Hシステムの変換効率を90%と設定しています。停電対応時間=バッテリー容量(kWh)×0.9÷8kWh/日で計算。実際は季節・使用機器・V2H機器の仕様によって変動します。
日産サクラ(20kWh):約2.3日・日産リーフ40kWh:約4.5日・日産リーフ62kWh:約7日
【日産サクラ(20kWh)】
20kWh×0.9÷8kWh=約2.3日。軽EVとして手軽にV2Hを始める際の参考値です。太陽光発電があれば昼間の充電で延長可能です。
【日産リーフ(40kWh)】
40kWh×0.9÷8kWh=約4.5日。台風直撃による数日停電に対応できる十分な容量です。
【日産リーフe+(62kWh)】
62kWh×0.9÷8kWh=約7日。1週間分の電力を確保でき、大規模災害時でも安心できます。
トヨタbZ4X(71.4kWh):約8日・日産アリア90kWh:約10日
【トヨタbZ4X(71.4kWh)】
71.4kWh×0.9÷8kWh=約8日。大型台風・地震後の長期停電にも余裕をもって対応できます。
【日産アリア B9(90kWh)】
90kWh×0.9÷8kWh=約10日。国内最大クラスの容量で10日以上の停電対応が可能。二世帯・大家族でも安心の容量です。
BYD ATTO 3(58.56kWh):約6.5日・IONIQ 5(72.6kWh):約8日
【BYD ATTO 3(58.56kWh)】
58.56kWh×0.9÷8kWh=約6.6日。海外製EVでも十分な停電対応力を持ちます。価格帯も国産大容量EVより抑えられるため費用対効果に優れます。
【ヒョンデIONIQ 5(72.6kWh)】
72.6kWh×0.9÷8kWh=約8.2日。V2LにもV2Hにも対応する高機能EVで、8日以上の停電対応が可能です。
アウトランダーPHEV(20kWh):EV走行分は約2日+ガソリン発電で長期運用も可能
【三菱アウトランダーPHEV(20kWh)】
EV分のみ計算すると20kWh×0.9÷8kWh=約2.3日。しかしPHEVのため、ガソリンタンク(45L)のガソリンを使ったエンジン発電でV2H給電を継続できます。
満タン状態のガソリンがある限り、停電期間中も逐次充電・放電を繰り返せるため、理論上は長期停電にも対応可能です。太陽光発電がない環境での防災を重視する方に特に強い選択肢です。
関連ページ:蓄電池サービス
まとめ
V2H対応には「CHAdeMO規格への対応」が必須条件です。国内メーカーでは日産・トヨタ・三菱・マツダ・ホンダ・SUBARU・レクサスの各車種が対応しており、海外メーカーではBYD・ヒョンデ・メルセデスベンツ・MINIの一部が日本市場向けにCHAdeMO対応を進めています。テスラは現時点で非対応です。
車種選びでは「停電対応目的なら大容量EV(40kWh以上)または大容量PHEV」「長期停電での継続給電ならPHEV」「節電効果最大化なら大容量EV+太陽光発電」がそれぞれおすすめです。
購入前には必ずV2H機器メーカーの対応車種ホワイトリストで接続確認済みかを確認してください。V2H・EV導入についてはリコアスへ無料相談ください。千葉・東京エリアで豊富な施工実績があります。
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