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太陽光発電の停電時の使い方は?自立運転への切り替え手順や注意点も解説!

太陽光発電

太陽光発電を設置している家庭では、停電が起きても電気を使える可能性があります。ただし自動的に使えるわけではないという点を事前に知っておくことが重要です。

そこで本記事では、停電時の仕組みから自立運転への切り替え手順、蓄電池の有無による違い、復旧後の戻し方まで順に解説します。

設置済みの方はもちろん、導入を検討中の方にとっても参考になる内容ですので、是非とも最後までお読みください。

停電時における太陽光発電の仕組み

太陽光発電は、停電が発生すると通常の連系運転を自動停止します。電力会社の送電線と切り離した上で「自立運転」に切り替えることで、初めて停電中でも電気を使えます。仕組みを正しく理解しておくことが、いざというときの冷静な対応につながります。

停電しても電気が使える理由

通常の太陽光発電は、電力会社の送電網と連系して動く連系運転で稼働しています。

停電が起きると、系統に電力が流れていないことをパワーコンディショナーが感知し、自動的に発電を停止します。これは系統連系保護装置が安全のために働く仕組みで、停電中に誰かが感電したり、復旧作業中の電力会社の作業員に危険が及ぶことを防ぐためです。

自動停止した後も、太陽が出ている昼間であれば自立運転に切り替えることで、パワーコンディショナーの非常用コンセントから最大1,500W(100V・15A)の電力を使えるようになります。 

非常用コンセントの役割と場所

自立運転時に電力を取り出せるのは、パワーコンディショナーの本体側面や屋内壁面に設けられた非常用コンセント(自立運転コンセント)からです。

通常のコンセントとは別で、普段は使用できません。屋内設置型のパワーコンディショナーであれば本体の側面に直接ついているケースが多く、屋外設置型の場合は設置時に屋内の別の場所へ配線工事が必要です。

停電が起きてから探すと時間がかかるため、設置後すぐに場所を確認し、家族全員と共有しておくことが大切です。延長コードや電源タップを備えておくと、離れた場所でもコンセントを活用できます。

なお、機種によっては自立運転コンセントが別途設置工事なしでは使えない場合もあるため、設置業者に施工時点で確認しておくことが重要です。 

天候や時間帯による発電量の影響

自立運転中に使える電力は、太陽の発電量に直結するため、天候や時間帯に大きく左右されます

晴れた日の日中は安定して1,500W近くの電力を確保できますが、曇りや雨の日は発電量が大幅に落ち、接続した家電が突然止まることがあります。

また、日の出前・日没後は発電量がゼロになるため自立運転は自動停止し、翌朝日が差してきても自動では再起動しません。日が出たら再度手動で自立運転に切り替える操作が必要です。

停電が長引く場合は、天気予報を確認しながら使用する家電を絞り、1,500Wの上限を超えないように管理することが重要です。 

太陽光発電を停電時に使う切り替え手順

太陽光発電

停電が発生しても太陽光発電を使うには、手動での切り替え操作が必要です。操作の手順はメーカーや機種によって異なりますが、基本的な流れは共通しています。

停電の前にあらかじめ取扱説明書を確認し、手順を把握しておくことをおすすめします

メインブレーカーの遮断

自立運転に切り替える前に、まず家庭のメインブレーカーを「オフ」にする必要があります。この操作が必要な理由は、電力会社の系統から家庭内の配線を完全に切り離すためです。

メインブレーカーを落とさずに自立運転に切り替えると、太陽光発電で作った電力が送電線に逆流し、復旧作業中の作業員に感電事故を引き起こす危険があります。

続いて、分電盤内にある「太陽光発電用ブレーカー」も「オフ」にします。この操作によって、パワーコンディショナーを系統から確実に切り離した状態にします。

手順を守らずに自立運転に切り替えることは非常に危険であるため、必ず順序通りに行ってください。停電発生時に慌てず操作できるよう、手順を紙に書いて分電盤の近くに貼っておくことも有効な備えです。 

パワーコンディショナーの自立運転設定

ブレーカーを落とした後、パワーコンディショナーを「自立運転モード」に切り替えます。

操作方法は機種によって異なりますが、本体下部のスイッチカバーを外して切替スイッチを「自立」に合わせるタイプや、操作パネルのボタンで選択するタイプが一般的です。

切り替えが完了すると、非常用コンセントへの電力供給が始まります。機種によっては自動切り替え機能が搭載されており、停電を感知すると自動で自立運転に移行するものもあります。

ご自宅のパワーコンディショナーが自動対応型かどうかは取扱説明書で確認してください。操作後は本体の表示パネルやLEDランプで自立運転中であることを必ず確認しましょう。 

非常用コンセントへの家電接続

自立運転への切り替えが完了したら、非常用コンセントに使いたい家電のプラグを接続します。

ただし、接続する家電の合計消費電力が1,500Wを超えると保護機能が働いてパワーコンディショナーが停止するため、優先順位を決めて使用する機器を絞ることが重要です。

スマートフォン充電(約5〜20W)・LED照明(約10W)・テレビ(約100W)・冷蔵庫(約150W)などは1,500W以内に収まります。

一方、エアコン・電子レンジ・ドライヤー・IHクッキングヒーターは消費電力が大きく、単体でも上限に近づくため使用を控えた方が無難です。

また、医療機器や精密機器は発電量の変動で誤作動する可能性があるため、接続しないようにしてください。

蓄電池の有無による停電時の違い

太陽光発電

蓄電池があるかどうかで、停電時の利便性は大きく異なります。蓄電池がない場合は日中の晴れた時間帯に限定されますが、蓄電池を組み合わせることで夜間や悪天候時にも電力を確保できます

蓄電池がない場合の日中のみの稼働

蓄電池がない場合、自立運転で電気を使えるのは太陽光パネルが発電している昼間の時間帯だけです。

夜間や日没後は発電量がゼロになるため自動停止し、電気は一切使えません。曇りや雨の日は発電量が不安定になり、接続した家電が途中で止まることもあります。

また、日が変わって翌朝発電が再開しても自動で再起動しないため、毎回手動で切り替え操作が必要です。停電が夜間に発生した場合、翌朝日が十分に差すまでは電力を利用できないことも念頭に置いておきましょう。

蓄電池がない場合は、スマートフォンの充電や最低限の照明確保を昼間のうちに済ませておくことが現実的な備えになります。モバイルバッテリーをあらかじめ満充電にしておくなど、太陽光発電の自立運転と組み合わせた備えを平常時から考えておきましょう。 

蓄電池がある場合の夜間電力確保

蓄電池を併設している場合、日中に発電した電力を蓄えておくことで夜間や悪天候時にも電力を確保できます。

停電が長期化した場合でも、翌日の発電分を蓄電池に充電し続けることで複数日にわたって電力を維持することが可能です。

また蓄電池の機種によっては停電を自動で感知し、手動操作なしに自立運転へ切り替える機能を持つものもあります。

この「自動切換え機能」は夜間や外出中に停電が発生した場合に特に有効で、冷蔵庫の食品ロス防止や、家族が気づかないうちに電力が途絶えるリスクを減らせます。太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、停電への備えとして実用的な環境を整えられます。 

特定負荷と全負荷のシステムの違い

蓄電池には「特定負荷型」と「全負荷型」の2種類があり、停電時に使える範囲が大きく異なります

特定負荷型は、事前に指定した回路(例:リビングの照明・冷蔵庫・テレビなど)にのみ電力を供給するタイプです。バックアップする対象が限られるため、コンパクトで費用を抑えやすいのが特徴です。

一方、全負荷型は分電盤全体をバックアップし、家中のすべてのコンセントや照明で電気を使えます。停電前と変わらない生活環境を維持できますが、初期費用は高めです。

ただし全負荷型でも200V機器(エコキュートやIHなど)に対応するかどうかは機種によって異なるため、導入時に確認が必要です。

停電復旧後の太陽光発電の戻し方

太陽光 設備

電力会社から停電復旧のアナウンスがあった後は、自立運転から通常の連系運転へ確実に戻すことが必要です。誤った手順で戻すと機器の故障や電力トラブルの原因になるため、手順通りに操作してください。

自立運転モードの解除手順

停電が復旧したことを確認したら、まずパワーコンディショナーの自立運転モードを解除します。

操作方法は機種によって異なりますが、自立運転時に動かしたスイッチを元の位置に戻す、または操作パネルから「連系」や「通常」を選択するのが一般的です。

自立運転を解除する前に、非常用コンセントに接続している家電のプラグをすべて抜いておくことを忘れないようにしましょう。

接続したまま解除すると、通常の系統電力が家電に急に流れ、機器に負荷がかかる場合があります。操作後はパワーコンディショナーの表示パネルを確認し、「自立運転」の表示が消えていることを確認してください。

連系運転モードへの切り替え

自立運転モードを解除した後、パワーコンディショナーを通常の「連系運転モード」に切り替えます。

機種によっては切替スイッチを「連系」の位置に戻すだけで自動的に連系運転が再開するものと、別途操作が必要なものがあります。連系運転に戻ると売電が再開し、発電した余剰電力を電力会社に送れる状態に戻ります

なお、停電復旧後も連系運転は自動では再開しないケースがほとんどです。停電が復旧したにもかかわらずパワーコンディショナーが稼働していない場合、連系運転への切り替えが完了していないことが多いため、取扱説明書の手順を確認してください。

メインブレーカーの復旧と安全確認

パワーコンディショナーの連系運転切り替えが完了したら、分電盤に戻り太陽光発電用ブレーカーとメインブレーカーを「オン」に戻します。

操作の順番は太陽光発電用ブレーカーをオン→メインブレーカーをオン」の順が基本です。ブレーカーを投入する前に、停電中に接続した家電のスイッチがオフになっているかを確認しておくと安全です。

すべての操作が完了したら、各部屋の家電や照明が正常に動作しているか、パワーコンディショナーのモニターに異常表示がないかをチェックしましょう。

もし何らかのエラーコードが表示されている場合は、無理に操作せずメーカーや設置業者へ問い合わせてください。停電が復旧した直後はパワーコンディショナーの再起動に数分かかることがありますが、正常な動作の範囲内です。

まとめ

太陽光発電は停電時でも、自立運転への切り替えで最大1,500Wの電力を使えます。ただし蓄電池がない場合は日中限定で、天候にも左右されます。

切り替え手順・非常用コンセントの場所・復旧後の戻し方を事前に確認しておくことが、停電時に慌てないための最善策です。

蓄電池の導入も含めて、ご自宅の備えを見直す機会にしてください。千葉・東京エリアでの太陽光発電・蓄電池の導入はリコアスへお気軽にご相談ください。 

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